「不妊治療」の内容不妊治療の基本、タイミング療法
不妊治療の最初のステップ「タイミング療法（タイミング法）」について詳しく説明します。
これは生理周期からもっとも妊娠しやすい排卵日を予測したうえで性交し、自然妊娠を目指す方法です。
自己流で基礎体温表をつけたり市販の排卵検査薬を用いたりする人も多いですが、クリニックや病院の不妊治療では、基礎体温表のつけ方や排卵日を予測する方法、性交するタイミングの指導などが行われます。
また、おりものの状態や、超音波検査で卵胞の大きさを確認するほか、黄体形成ホルモン（LH）の分泌状態を確認して排卵日を予測します。
いくらタイミングをあわせたとしても、妊娠しない決定的な理由があってはタイミング療法を行っても意味がありません。
そのため、事前に検査を行ってタイミング療法で妊娠する可能性があることを確認する必要があります。
不妊の原因が、女性側が精子に対する抗体を持っていることにある場合や、男性側の精子の濃度や運動率の異常にある場合は、タイミング療法は行わずに次のステップである「人工授精」に進むことがあります。
POINT
- 不妊治療は、生理周期からもっとも妊娠しやすい排卵日を予測した上で性交し、自然妊娠を目指す「タイミング療法」が基本です。
- タイミング療法を行う前には検査を行って、タイミング療法で妊娠する可能性があることを確認する必要があります。
