「性感染症(STI)」を防ぐためにウイルス感染が原因となる子宮頸がんの予防法
子宮頸がんについて
子宮がんのひとつに、子宮頸がんがあります。
子宮頸がんの発生には、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が大きく関わっていると考えられています。
HPVは主に性行為で感染することが知られています。
HPVにはいくつかの型があり、尖圭コンジローマの原因となるHPVと子宮頸がんの原因となるHPVなどがあります。
HPVは会陰(えいん)部や肛門といったコンドームではカバーできない広い範囲に存在します。
また、手指を介して感染することもあるため、コンドームで感染を予防することはあまり期待できません。
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)
子宮頸がんの予防法のひとつに、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の接種があります。
国は、2013年4月から、多くが性交未経験と考えられる小学6年生から高校1年生の女子に対してHPVワクチンを定期接種の対象としています。
しかし、接種後に心身の不調を訴える女子のいることが話題になり、同年6月、積極的には勧奨しないことを通知し、今日に至っています。
もちろん、性交経験がある女性に効果がないわけではなく、45歳までの女性に対してもHPVワクチンの接種が推奨されています。
早期発見、早期治療が大切
子宮頸がんの進行速度は人それぞれですが、頸部のがんはゆっくりと増殖するといわれています。
しかし、ある程度まで進行するとその後は進行が早まるため、早期発見、早期治療が大切です。
POINT
- 子宮頸がんの発生には、主に性行為で感染することが知られているヒトパピローマウイルス(HPV)が大きく関わっていると考えられています。
- 子宮頸がんの予防法のひとつに、HPVワクチンの接種がありますが、接種後に心身の不調を訴える女子のいることが話題になり、2013年6月に積極的には勧奨しないことを通知し、今日に至っています。
- 子宮頸がんは早期発見、早期治療が大切です。