子宮筋腫塞栓術
子宮筋腫が大きくなっているらしいのですが、全く症状がないため、ここ2年間経過観察しています。
最近になり、生理痛や経血減少など気になってきました。開腹手術は避けたいので、塞栓術を希望したいのですが、塞栓術のメリット・デメリットを教えてください。
回答
塞栓術は切らない子宮筋腫の治療方法として選択されていますが、注意するべき点、特に今後の挙児希望がある方の場合は要注意です。カテーテルを用いて塞栓物質を使って、子宮動脈の血流を人工的に塞ぐことで筋腫への栄養補給を絶ち、縮小させる方法です。
メリットは間違いなくお腹を切らない点にあります。筋腫の縮小効果は高く、6ヵ月で50~80%縮小できたとの報告があります。また、これに伴って過多月経や痛みが90%減少したとされ,比較的合併症が少ない方法とされています。
一方で、壊死を起こした子宮筋腫組織に感染が起こったりすると、結局は開腹して子宮を取らざるを得ない場合があります。また、卵巣にいたる血流を落としてしまうことがあり、卵巣機能が急速に落ちてしまう場合もあります。さらに、内膜の機能の低下が報告されていて妊娠を考えている方には適応がありません。適応と合併症を考慮に入れて選択をしましょう。
※本回答はご自身の体調や健康状況等によっては必ずしも適切ではない可能性があります。あくまでもご参考情報としてお考えください。
※薬剤・治療等に関する情報は主治医の判断に従ってください。
※気になる症状に関しましては、医療機関へとご相談ください。
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谷口武
医療法人定生会 谷口病院