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婦人科疾患と漢方治療(1)2019.03.27

女性は、ホルモンバランスの変動により、体調に変化が表れます。

思春期や妊娠・出産期、更年期などは、特に身体の不調が起きやすい時期です。

また、現代社会は、ストレスの影響が大きく、様々な不調が表れやすいと言えます。

このような不調は、検査でも異常がないことも多く、西洋医学の治療だけでは、うまくいかないケースもあります。

そんな時にこそ、漢方治療です。ここでは、漢方医学(漢方薬)と西洋医学(西洋薬)の違いについて、お話ししたいと思います。

漢方医学(漢方薬)と西洋医学(西洋薬)の違い

西洋薬は、一つの有効成分で作られています。

血圧を下げたり、熱や痛みを取ったりするなど、一つの症状や病気に対して強い効果があります。

一方、漢方薬は一剤に複数の有効成分が含まれています。

多彩な症状に効くのが大きな特徴です。

西洋医学は、患者さんの訴えのほかに検査を重視し、その検査結果から病気の可能性を探り、治療法を考えます。

検査結果や数値などにしっかり表れるような病気を得意としていると言えます。

漢方医学は、患者さんの訴えのほかに体質を重視し、その結果から処方を決定します。

体質に由来する症状や検査に表れにくい不調などの治療を得意としています。

漢方治療が得意な婦人科疾患

漢方薬は、体質に由来する症状や検査に表れにくい不調として、生理痛(月経困難症)やPMS(月経前症候群)、月経過多、更年期障害、不妊症などに伴う不調を得意としています。

例えば、月経困難症は、器質性(生殖器に器質的な異常が認められる場合)と機能性(生殖器に器質的な異常が認められない場合)に分けられますが、漢方治療の適応は機能性となります。

機能性月経困難症は、下腹部痛、腰痛、頭痛、吐き気、下痢、憂うつ感、疲労倦怠感、食欲不振、イライラなど様々な症状が表れます。

多彩な症状に対しては、漢方薬は得意とするところです。

また、西洋医学ではピル(低用量エストロゲン・プロゲスチン製剤)や鎮痛剤、精神安定剤などが用いられます。

ピルについては、服用できない人もいます。

エストロゲン依存性のがん(乳がんや子宮がん)の疑いのある人や血栓性の病気がある人などです。

このような人にも漢方薬はおすすめできます。

更年期障害は、ホットフラッシュと呼ばれるほてりやのぼせなどのほかに、頭痛、肩こり、めまい、関節痛、冷え、不眠、腰痛、イライラ、憂うつ感、集中力の低下など、様々な症状が表れます。

治療の第一選択はHRT(ホルモン補充療法)です。HRTは、特にホットフラッシュのような血管運動神経症状には大変有効とされています。

一方で、不眠、イライラ、憂うつ感といった精神神経症状や肩凝り、腰痛といった運動器関係の症状が残る場合に、漢方薬が適応となります。

このように、西洋医学では捉えきれない不調や症状が多彩な場合に、漢方薬は効果を発揮するのです。

次回は婦人科疾患でよく使用される漢方薬についてお話ししたいと思います。

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