【医療スタッフコラム】二人目不妊について2019.06.14
『二人目不妊』という言葉をご存知でしょうか?『続発性不妊』とも呼びます。
一人目のお子さんを出産後、二人目がなかなか授からない場合を『二人目不妊』と言います。
実はここ数年、二人目不妊に悩まれるご夫婦が急増しています。
「一人目は自然で授かったのだから、次も自然に授かるはず」「そのうち妊娠するに違いない、、、」そう思ったことがある方、いらっしゃいませんか?
女性自身も周囲も、二人目不妊になっているとは気づかずに悩まれているご夫婦が増えているのです。
何かおかしいと思いながらも病院への相談受診が遅くなり、悪循環となってしまう場合もあります。
そこで今回、二人目不妊の原因、さらに受診のタイミングについてお伝えしたいと思います。
二人目不妊の原因として、主に以下のようなことが挙げられます。
- 加齢による卵子と精子の質の低下
たとえ過去に妊娠の経験があっても、男女共に年齢が上昇すれば妊娠しにくい状況となります。卵子も精子も少しでも若いほうがより妊娠しやすいのです。 - 一人目の妊娠・出産の影響
出産や帝王切開などの影響で、妊娠しづらくなってしまう可能性もあります。 - もともと妊娠しにくい体質だった
実はもともと妊娠しにくい体質だったのに幸運にも自然に第一子を授かられた方、決して珍しくありません。 - ライフスタイルの変化(食生活や性生活)
食生活や生活習慣の変化だけでなく、ストレス環境、性生活の減少などもあります。
このように、実は二人目だからこその理由がある事を知って頂き、「あれ?」と気になった時、妊娠を目指して1年程経過した場合は、一人で悩まずにぜひ病院を受診し相談して下さい。
さらに女性の年齢が35歳を過ぎているようであれば、少しでも早い段階で相談されることをお勧めします。
私が仕事をする中で出会った二人目不妊の女性の多くは、「まさか自分が」と思いつつ、同時に「受診して良かった」と安堵されています。
ARTクリニックみらい
看護師