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「卵子の老化」ちょっと誤解していませんか? -その22020.03.12

浅田 義正

浅田 義正

医療法人浅田レディースクリニック

「卵子の老化」ちょっと誤解していませんか?

前回は、体の老化と卵子の老化は同じものではないということをお伝えしました。

今回は卵子の老化そのものについてご紹介したいと思います。

年齢とともに増える、1人の赤ちゃんが生まれるのに必要な卵子数

30代前半までは、1人の赤ちゃんが生まれるのに、体外受精で平均10数個の卵子が必要です。

40歳近くになると平均30~40個ぐらい必要になり、さらに43歳から44歳ぐらいになると90個程度必要になります。

必要となる卵子の平均数は指数関数的に増加します。

そして、この増加の仕方は、実は、流産率、死産率、染色体の異数性の割合、ダウン症候群の児の出生率等と同じ曲線になります。すべて同じような染色体異常が原因だからです。

自分にどのくらいの卵子が残っているか

卵巣に残っている卵子を卵巣予備能と呼んでいます。

年齢とともに卵巣予備能は減っていきますが、減り具合には個人差があります。

現在ではAMH:アンチミューラリアンホルモンの値を測る血液検査で、卵巣予備能の目安がわかるようになってきました。

原始卵胞は長年卵巣表面に保存され、一定の割合でその一部が発育をはじめ、約半年で排卵できる卵子に成熟します。

生理が始まった時から卵子が発育を始めると思っていたら、大きな間違いです。

卵子は女性が生まれる前に作り置きされ、半年前から発育をはじめ、3か月前からホルモンに反応して発育します。

ヒトの場合、他の哺乳類と違い、一人の赤ちゃんを産むために、使える卵子も捨てながら1個だけ排卵します。

決して卵子の質を選んで発育しているのではなく、数だけを調節しているのです。

  • 体の老化と卵子の老化は違う
  • 卵子は生まれる前に作られて、長年体内で保存されるので、歳とともに質のいい卵子が減っていく
  • 年齢を重ねると、赤ちゃんが1人生まれるために必要な卵子の数が増えていく
  • 卵子の残り具合には個人差があり、検査で調べることができる

以上で述べたような卵子のイメージを、女性だけでなく、男性にも共有していただきたいと思います。世の中には誤解や間違った説明があふれています。

気を付けてください。晩婚化・晩産化といわれる現代ですが、卵子の真実を知らないばかりに、不妊治療で苦労されている方が多くおられます。

「私はまだまだ若く見えるし大丈夫」と思っていたら大きな誤解です。

みんながこのような知識を持ち、女性の人生設計に活用し、悔いのない人生を、家庭を作る幸せを体験できるようにしていただきたいと思っています。

浅田 義正

浅田 義正

医療法人浅田レディースクリニック

女性へのメッセージ

不妊治療は玉石混交です。医師ごとに治療体系が異なり、その知識や志向も実に様々です。また、インターネットをはじめとするメディアの情報の中には信憑性に欠けるものも多く存在します。
治療の開始時期や治療法の選択、クリニックや医師の選択など、患者さん自身が正しい知識を身に付け、自分の人生設計や将来の家族構成に合った治療を受けていただきたいと思います。どのような不妊治療を選択するかによって、人生は変わると思います。

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