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【産婦人科医コラム】知っておきたい性感染症の話①2020.04.14

知っておきたい性感染症の話①

『性感染症なんて私には関係ない』と思っていませんか?

性感染症なんて私には関係ない、と思う方は多いかもしれませんが、実は性生活がある人ならだれでも可能性があります。性感染症とは、病気のもと(すなわち病原体)が性行為あるいはそれに近い行為でうつる(感染する)病気のことで、STIともいいます。病原体はウイルス、細菌、原虫などがあります。おしゃべりしたり、手をつないだりしただけでは感染しませんが、キスやオーラルセックスでは感染する可能性があります。粘膜と粘膜が接触すれば感染しますので、感染する機会は性交(セックス)だけではありません!注意が必要です。

性感染症の種類と報告制度

性感染症にはいろいろなものがありますが、我が国ではクラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペス感染症、尖圭コンジローマについて、いくつかの医療機関を指定し、そこで診断した場合は報告する制度があります。他にHIV感染症/エイズ、梅毒は診断したら必ず保健所に届けること(全数把握)になっています。これにより国内における性感染症の状況がわかるのです。

若い人に多いクラミジア感染症

クラミジア感染症は若い人の間で多く見られます。症状が軽いため、気づかないうちに感染し、さらに性行為を通じて感染が広がります。治療しないままでいると、感染は子宮から卵管そしてお腹の中にまで広がり、のちに子宮外妊娠や不妊症の原因になる可能性があります。症状が軽いからといってあなどれません!

性感染症のやっかいなところ

感染症は病原体が入ってきてから症状が出るまでに潜伏期間があります。ウイルス感染ですと通常数日から数週間のものが多いですが、エイズウイルスの潜伏期は年単位ですので、その間感染に気付くことがなく、性行為によって感染を広げている可能性があります。

次回は性感染症の感染の広がり方と防ぐ方法についてお伝えしたいと思います。

野口 まゆみ

野口まゆみ

西口クリニック婦人科

女性へのメッセージ

女性の生涯における健康と女性ホルモン(特にエストロゲン)は重要なかかわりがあります。ホルモンと関係する女性特有の病気を知って、うまく付き合うことにより健康で充実した生活を送ることができます。月経・妊娠・出産はもちろん子宮筋腫・子宮内膜症、高脂血症、動脈硬化、骨粗鬆症、避妊などホルモンと関係することはたくさんあります。

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