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ノロウイルスに感染しやすい場所や状況は?感染はどう防ぐ?2020.04.16

ノロウイルスに感染しやすい場所や状況は?感染はどう防ぐ?

食品による急性胃腸炎の中でも「ノロウイルス」を発症する人は少なくありません。この記事ではノロウイルスの概要や感染リスクが高くなる原因などを紹介します。

ノロウイルスの特徴は?

ノロウイルスは1968年にアメリカのオハイオ州で発見されました。ノーウォークという町の小学校で急性胃腸炎が集団発生し、患者の糞便からウイルスが検出されました。町の名前からノーウォークウイルスと呼ばれるようになりました。その後に顕微鏡でウイルスの形態がはっきりと調べられ、小さくて球形のかたちをしているため「小型球形ウイルス」と分類されました。小型球形ウイルスは非細菌性急性胃腸炎を引き起こします。

ノロウイルスとは?

表面はカップ状のくぼみをもつ構造たんぱくで覆われています。内部には遺伝子としてプラス1本鎖RNAを持っていて、多くの遺伝子の型を有しています。ノロウイルスを分離して特定することは難しく、食品中に存在するノロウイルスを検出することが困難です。

ノロウイルスの感染リスクが高い食べ物・場所は?

ノロウイルスは口に入ることで感染する経口感染をします。感染経路の例を紹介します。

食べ物を介する感染(食中毒など)

  • ノロウイルスに汚染された貝類
  • 調理や配膳をする人の手や調理器具の汚染

食べ物を介した感染は上記の2つが主な原因です。まず食べ物がノロウイルスに汚染され、それを口に入れたことによる二次感染が引き起こされます。学校給食など集団調理での発生例の報告がされています。

ヒトからヒトへの感染

食べ物を介しません。下痢や嘔吐物による手指の汚染、汚染した手指などを経路とする接触感染です。トイレの便座、ドアノブ、手すりなど手指が触れる環境でノロウイルスが検出されることが多くあります。嘔吐のとき、ノロウイルスを含んだ水滴は1~2mほど周囲に飛び散ると考えられています。このとき飛沫感染が発生して感染が拡大することもあります。

感染を予防するにはどうすればいいの?

ノロウイルスにはワクチンがないため感染予防が大切です。とくに子供や高齢者はウイルスへの抵抗力が弱いので、ノロウイルスに感染して発病する可能性が高いといえます。

基本の予防法

  • 流水と石けんで手を洗う
  • 外から帰ったときやトイレのあとはしっかりと手指を洗う
  • 貝類の摂取に注意する
  • 乳幼児や高齢者は内臓を含む貝類の摂取を避けると安心

調理の注意

  • 調理の前後は流水と石けんで手指をしっかり洗う
  • 貝類の内臓を調理するときは十分に加熱する。貝類を調理したときに使用したまな板や包丁は速やかに熱湯消毒する
  • 食事を配膳するときは流水と石けんで手指を洗う

嘔吐物、排泄物の処理

ノロウイルスは嘔吐物や排泄物に大量に含まれています。わずかなウイルスからでも感染しますので、嘔吐や下痢が発生しているときはノロウイルスを含んでいる可能性を考慮して適切な対処をとることが必要です。

準備するもの

手袋、マスク、塩素系の消毒剤または家庭用漂白剤

嘔吐物、下痢の処理手順

  • 処理をする人以外はその場所に近づかないようにしてください(少なくとも3m以上)。
  • 処理をする人はマスクを着用し、ウイルスを吸い込まないようにします。
  • 両手に手袋をつけ、ウイルスの付着を防ぎます。ゴーグルを着用し、目の粘膜を守ることもおすすめします。
  • マスク、手袋を着用して速やかに掃除します。掃除に使ったマスク、手袋、雑巾などはビニール袋で密閉して捨てます。

衣類の処理

嘔吐物などで汚れた衣服を洗う場合、洗濯機はすぐには使用しません。ノロウイルスが付着した衣類は感染源になりますので、ほかの衣類や洗濯機を汚染しないようにします。まずバケツやたらいで水洗いし、塩素系消毒剤で消毒しましょう。

もし感染したらどうすればいい?

ノロウイルスに感染した場合、下記の症状がみられます。もともと体力が低下していたりほかの病気を発症していたりしなければ、ノロウイルスの症状が重症化することはあまりありません。

  • 潜伏期間:10数時間~数日
  • 持続時間:症状は数時間~数日続きます。
  • 主な症状:嘔吐と下痢
  • 特徴:血便はあまりみられません。発熱しても高熱になることは少ないです。
  • 注意:まれに嘔吐物による窒息の例がみられます。脱水症状に気をつけます。

ノロウイルスが発症した場合、特効薬のような治療法はありません。抗生物質の効果も期待できませんので、ノロウイルスに対して抗生物質が使用されることはあまりみられません。症状の持続時間は短いのですが、脱水症状に注意して水分の補給をします。発症に気づいたときや発症の可能性があるとき、感染を拡大させないための対応が必要です。

  • 胃腸炎症状がみられたら自宅で休む
  • 感染者が身近にいる場合、感染経路となりうる場所を消毒する

おわりに:ノロウイルスは予防が大切!感染経路に注意しましょう

ノロウイルスを発症した場合、症状を抑える効果的な治療法はありません。大切なのは感染予防です。手洗いやトイレ、ドアノブなどの消毒に気を配り、ウイルスの感染を防ぎましょう。

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