日焼け後のシミは消せるの?予防することはできる?2022.07.28
紫外線を浴びると「日焼け」を起こし、それが長年にわたると「シミ」になります。顔にできる「シミ」は、女性にとってはとくに悩みの種になりやすいです。ここでは、日焼けが原因でできるシミについて、予防対策と治療法について解説していきます。
日焼けによるシミを予防するには、どうやって対策すればいい?
日焼けによるシミを予防するには、まずは日焼けをしない=紫外線を浴びないことが大切です。強い日差しの下で長時間過ごすのは控えましょう。涼しくても、曇っていても、夏の日差しを浴びると日焼けをする可能性があります。できるだけ肌の露出を控えた服装ででかけましょう。
日中歩くときは日陰を歩くようにし、日焼け止めや帽子、UVカットのサングラスなどを使い「紫外線から守る」ことを徹底しましょう。
<日焼け止めはどんなものを選べばいい?>
日焼け止めを選ぶ基準として最も重要なのは、「SPF」や「PA」など紫外線を防ぐ成分の指数です。基本的にこれらの指数が高いほど紫外線をカットする効果は高くなります。この指数が高ければ高いほど良いと思われやすいですが、効果の高さが「肌への負担の増加」につながることもあります。日焼け止めは、ご自身の肌質に合う、刺激の少ないものを選ぶようにしましょう。
また、日焼け止めは汗をかくと落ちやすくなります。長時間屋外にいるときなどは、1~2時間おきに塗りなおすようにしましょう。
<日焼けした後の対策でシミを予防できる?>
紫外線の刺激を受けると、皮膚の深層でメラノサイトが刺激され、メラニンという色素が盛んに産生されるようになります。メラニンは皮膚の深層から徐々に表層へと染み出し、やがて皮膚に色素沈着を生じます。この色素沈着を「シミ」と呼びますが、日焼けの後はシミが非常にできやすい状態となっています。日焼け後のシミを予防する、日焼けしたあとのスキンケアが大切です。日焼けした後は、すぐに下記手順でスキンケアしましょう。
- 日焼けして火照った肌をよく冷やす
- 保湿効果の高い化粧水や乳液、クリームなどをたっぷり塗る
スキンケア用品はビタミンCやトラネキサム酸などの美白効果のある成分を含むものがおすすめです。
また、日焼け後はお肌のバリア機能が低下している状態になっています。皮膚への過度な刺激はメラニンの生成を促す可能性がありますので、スクラブなどを使う角質ケアは控えましょう。
皮膚科の治療で日焼け後のシミは消せるの?
シミはありふれた皮膚トラブルのひとつです。「病気」ではないため、セルフケアのみで対処される方も多いですが、「深刻な悩み」になっている場合は、皮膚科などで治療を受けることをおすすめします。病院では、主に以下の方法でシミの治療を行います。
内服治療
シミの原因になる、「メラニン色素」の発生を抑えるトラネキサム酸などの内服治療が行われます。副作用はほとんどなく、手軽に行うことができる治療として広く取り入れられています。
しかし、効果には個人差もあり、効果が現れるまでに時間がかかることがデメリットと言えます。
塗り薬
皮膚の漂白剤と呼ばれるハイドロキノンや皮膚の炎症を鎮めるビタミンCなどいわゆる「美白成分」と呼ばれる薬を肌に直接塗る治療法です。飲み薬よりも効果を実感しやすいという意見が多いですが、使用した薬が肌質に合わないとかえってシミが悪化したり、新しいシミができてしまったりすることもあります。
レーザー治療
お肌に蓄積したシミの元「メラニン色素」をレーザーで破壊する治療法です。効果が実感しやすい治療ですが、治療後は肌がヒリヒリするため一時的にメイクができなくなることもあり、治療にかかる費用は高額で複数回の通院が必要となります。
おわりに:日焼け後のシミの予防は、紫外線対策とアフターケアが大切
紫外線のダメージが蓄積していけば、皮膚の老化を早めてシミの原因になります。皮膚科の治療で消すこともできますが、まずは日焼けをしないようにすることが大切です。
また、日焼けをしてしまった場合でも、すぐにアフターケアをすればシミができることをある程度防げますので、アフターケアにも気をつかいましょう。
(medicommi 2017年6月15日)