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【産婦人科医コラム】アナタが選ぶ避妊スタイル -低用量ピル-2023.06.08

【産婦人科医コラム】アナタが選ぶ避妊スタイル -低用量ピル-

初潮を迎え、排卵が周期的におこるようになると、避妊をしない性交があれば、誰にでも妊娠する可能性があります。10代、20代は勉強や仕事、趣味そして恋愛と、その後の人生に影響をあたえることになる様々なイベントが目白押しです。そのような毎日の中で、人を好きになり、お付き合いがはじまって、もっと相手のことを知りたい、近づきたいと思う気持ちがお互いの合意の上での性交へと進んでいくことは自然なことです。

しかし、そこで大切なことがあります。もし、その時のあなたが思い描く人生設計のなかに、「妊娠」「出産」というキーワードが見えてこないならば、相手とあなたの両方が正しく避妊をする必要があります。

男性主体の避妊法としてはコンドームの装着を、女性主体の避妊法としては、低用量ピルの内服や、子宮内に受精卵の着床を阻止する装置を挿入する方法があります。まだ妊娠や分娩を経験したことがない女性には、最も服用方法が簡単で効果的な避妊法として、低用量ピルの内服をおすすめします。

低用量ピルのおすすめポイント

低用量ピルとは、おもに卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が合わさったもので、毎日決まった時間に内服することにより、卵巣からの排卵がなくなるため、正しいコンドームの使用と併用することでほぼ100%の避妊効果が得られます。

しかし、ひとつ注意しなければならない非常に稀な副作用として「血栓症」が挙げられます。血液は血管の中をさらさらと流れていなければなりませんが、低用量ピルを内服することによって血栓(血の塊)ができやすくなり、それが血管につまってしまうのです。すると、その先の血流が悪くなるため、足のふくらはぎの痛みや重だるさ、脳の血管であれば激しい頭痛、目のかすみ、吐き気、肺や心臓の血管であれば息苦しさ、胸の痛みなどの普通ではない症状が現れることがあります。

このうち一つでも自覚した場合は、処方を受けた医師にすぐに連絡し症状を伝えてください。もし主治医に連絡が取れないときは、速やかに救急外来を受診し、ピルを内服していることを伝えてください。決して我慢をして服用を続けないことが大切です。

また、ピルは誰でも使用できるわけではなく、服用してはいけない禁忌(きんき)項目があります。喫煙者、高度の肥満、高脂血症、肝機能障害、糖尿病などの疾患がある、血栓症の既往がある場合などです。服用可能かどうか、主治医の説明を十分に受けた上で開始してください。

低用量ピルはコンドームよりも少し金銭的な負担が増えますが、避妊だけでなく月経不順や月経前症候群(PMS)、肌荒れ、排卵痛や月経痛など、月経周期に伴う様々な症状の改善も期待され、また将来的な子宮内膜症などの疾患の予防にもつながります。月経や妊娠の心配に振り回されたくない女性には、メリットの大きい避妊法といえるでしょう。

おわりに:自分のカラダを慈しんで守りましょう

自分のカラダは自分で守る、産む・産まないは自分で決める、という女性の自己決定権を十分に発揮するためにも、まさに人生の切り札とも言える低用量ピルを上手に使って、生き生きと充実した人生を送りましょう。

田畑 愛

田畑 愛

フォーシーズンズレディースクリニック 院長

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