ハウスダストアレルギーの症状と始めやすい予防対策の基本2024.10.17
ハウスダストアレルギーに悩まされ、花粉症の時期でもないのにくしゃみや皮膚のかゆみに困っている人もいると思います。この記事では、ハウスダストアレルギーの症状と、基本対策としてすぐに取り入れられるハウスダストアレルギーの予防対策について解説していきます。
ハウスダストアレルギーとは
ハウスダストとは、家の中に存在する1mm以下の目に見えないホコリ・チリなどのことです。ハウスダストに含まれるおもなアレルゲンには以下があります。
- ダニの死がい・ダニのフン
- カビ・細菌
- 花粉
- 人の皮膚のかけらやフケ
- ペットの毛・皮膚のかけら
- 細かい繊維 など
ハウスダストのアレルギーでとくに多いのはダニアレルギーといわれています。アレルギーを起こすダニには、コナヒョウダニ・ヤケヒョウダニなどがあり、これらのダニは人のフケや垢、カビなどをエサにして繁殖します。寝具・浴室・洗面所周りやホコリがたまりやすい場所などを好むため、これらの場所ではハウスダストアレルギーの症状が起こりやすいといわれています。
ハウスダストアレルギーの症状
ハウスダストアレルギーのおもな症状は以下の通りです。ただし、まれにアナフィラキシー・ショック(即時型過敏反応)と呼ばれる深刻な症状を引き起こすことがあります。この反応は医療上の緊急事態であり、救急処置が必要となります。
- くしゃみ
- 鼻水、または鼻づまり
- 目が赤くなる、痒くなる、涙が出る
- 息切れ、および咳
- 赤く痒みを伴う発疹
- 喘息・湿疹の症状の悪化
ハウスダストアレルギーの予防対策
ハウスダストによるアレルギーを防ぐためには、ダニを繁殖させない・ホコリを溜めないための対策が大切です。こまめに掃除を行い、寝具のダニ対策も忘れないようにしましょう。ダニの繁殖やホコリが溜まるのを防ぎやすい「ハウスダスト対策に特化したリフォーム」をすることも役立つ可能性があります。ペットを飼っている人は、こまめにブラッシングやグルーミングをしましょう。
ハウスダストアレルギーの予防対策の例
- カーペットタイプの床材を木製の床材や硬質のビニール素材の床材にする
- カーテンをローラーブラインドに変更し、こまめに拭き取る
- 布張りの家具を、革製・プラスチック製・ビニール製に変更しこまめに掃除する
- 布団・マットレスはこまめに掃除機をかけ、布団乾燥機などで温風乾燥させてダニの繁殖を防ぐ
- クッション・ぬいぐるみなどを定期的に洗濯・掃除し、乾燥機の高熱でダニを退治する
- アレルギー対策のしやすいマットレス・羽毛布団・枕に変更する
- HEPA(高効率微粒子空気)フィルターなど、ダニ対策機能を備えた電気掃除機を使う
- こまめに掃除機をかける。ロボット掃除機でこまめに掃除するのもおすすめ
- ダニの繁殖を防ぐため、適切な湿度になるように管理する
- こまめに換気し、サーキュレーターなどで通気を確保して空気のこもりを防ぐ
おわりに:こまめな掃除と寝具のお手入れがハウスダストの基本対策。湿度管理も忘れずに
ハウスダストアレルギーのおもなアレルゲンはダニの死がいやダニのフンであり、こまめな掃除と寝具のお手入れである程度対策できます。寝具は寝ているときの症状に関係し、睡眠不足・睡眠障害などの原因になる場合もあるため、とくに大切です。布団乾燥機などの熱風でダニを退治して繁殖を防ぎ、ダニの死がいやダニのフンは、掃除機や布団クリーナーでこまめに吸い取りましょう。もちろん、部屋の中にもハウスダストはありますので、全体的な掃除も大切になってきます。ただし、ハウスダストアレルギーの症状は、重症化・慢性化すると日常生活にも支障が出る場合があります。気になる症状がある場合は、早めに医師に相談しましょう。
(medicommi 2024/9/4)