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赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の特徴について2025.12.04

赤ちゃんもアトピー性皮膚炎を発症する可能性がありますが、成長した子どもや大人と違う点がいくつかあります。この記事では、原因・症状・治療・自宅でのケアについてなど、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の特徴について解説していきます。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の原因と症状

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の原因・症状には、それぞれ以下の特徴があるといわれています。

原因について

赤ちゃんがアトピー性皮膚炎を発症している場合には、食物アレルギーを持っていることが多いといわれています。また、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんは、セラミド(肌の角質層に存在し、細胞と細胞の中でスポンジのように水分や油分を抱えこんでいる成分)が不足しており、皮膚のバリア機能が低いためアレルゲンが皮膚から入り込みやすく、そのことが原因でかゆみなどの症状が悪化しやすいとも考えられています。そのため、アレルゲンとなる食物を摂らないように注意し、皮膚を清潔にして保湿ケアをしてあげることが大切になってきます。

症状について

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎では、赤くなる・ブツブツができる・フケのように皮膚がむけてしまうといった皮膚の異常が起こりやすく、かゆみを伴う湿疹が出たり治まったりを繰り返しながら、数か月繰り返しで発生するという特徴があるといわれています。症状は一時的ではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返します。

顔と頭はとくに症状が発生しやすく、胸・腹・背中・足と全身へ広がっていくこともあります。また、「耳切れ」という「耳の付け根や耳たぶが切れる」症状も特徴的な症状といえます。赤ちゃんは無意識のうちにかきむしってしまうことが多いので、もし引っかいた傷あとがあったり、衣服にこすれてできた傷がある場合は、一度皮膚科に相談することをおすすめします。

ただし生後2ヶ月以内の赤ちゃんの場合は、乳児脂漏性皮膚炎というアトピー性皮膚炎と似た症状が出る疾患の可能性があります。乳児脂漏性皮膚炎は、顔に症状が出やすいという特徴がありますが、一般の人が判別することは難しいので、まずは皮膚科を受診して診てもらいましょう。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の治療方法

アトピー性皮膚炎の治療では、おもに塗り薬が使用され、かゆみが強く出ている場合に内服薬が使用されることもあります。

塗り薬

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎でも、炎症を鎮めるためステロイド配合の塗り薬を使用される可能性があります。ステロイド薬は症状がひどい部位に使われますが、悪化を予防するため、そこまでひどくない部位に使用することもあります。症状の経過にあわせて、少しずつ弱い薬に変更したり、保湿剤に切り替えたりして治療を進めていきますが、症状が落ち着いた後にぶり返す可能性もあるので、自己判断で薬を変更・中止しないでください。薬は必ず指示通りに使用し、変更・中止に関してはまず医師に相談しましょう。

内服薬

一般的に使用される内服薬は、抗アレルギー薬です。抗アレルギー薬は、かゆみなどのアレルギー症状を抑えるために使用されます。内服薬は効果が出るまでに時間がかかる傾向にあるため、基本的にはしばらく飲み続ける必要があります。なお、抗アレルギー薬は、あくまで塗り薬の補助としてかゆみを軽減するために使用されるため、塗り薬をきちんと使用する必要があります。

自宅でのケア

薬を適切に使用することとあわせて、赤ちゃんの皮膚を清潔に保ち、刺激の少ない衣類に着替えさせたり、部屋を清潔も保ったりすることも大切になってきます。ただし、自己判断で市販の商品を使用したり、自己流でケアをしたりすると、治癒が遅れたり症状が悪化したりする恐れがあります。赤ちゃんのうちはまだ生活圏も狭いので、医師の指示通り適切なケアをすることが症状緩和につながることも多いといわれています。皮膚科を受診し、医師の指示に従い適切なケアを心がけるようにしてください。

おわりに:早めの受診が症状緩和につながる。医師の指示を守り適切なケアを

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は、早めに皮膚科を受診し、早期のうちから薬を適切に使用することで症状緩和が目指せるといわれています。乳児脂漏性皮膚炎のように似た症状が現れる皮膚疾患もあるので、気になる皮膚の異常に気づいたときは、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。

(meddicomi 2025/11/27)

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