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急性膵炎の原因と症状の特徴について2026.01.15

急性膵炎は激しい痛みを伴うことがあり、重症化すると命に危険が及ぶ可能性もあります。急性膵炎の原因の多くには食生活・生活習慣が関わっているため、予防のためには原因を理解することが大切になってきます。この記事では、早期発見・予防に役立つ、急性膵炎の原因と症状の特徴について解説していきます。

急性膵炎とは

膵臓は、みぞおちの奥・胃の裏側にある長さ20cmほどの左右に細長い臓器です。膵液では、食べ物の消化に必要な酵素(膵液)を分泌したり、血糖や消化液の量を調節するホルモンを作ったりしています。膵臓から分泌される消化酵素は、物質を溶かす作用がとても強いですが、健康な状態であれば摂り入れた食べ物にのみ作用するよう調整されます。

しかし、何らかの原因で膵液を分泌する膵外分泌腺に炎症が起こると、膵臓の機能に異常が起こり、この調節機能がうまく働かなくなることがあります。調節機能がうまく働かなくなることで、分泌された消化酵素が膵臓自身を溶かしてしまう疾患を急性膵炎と言います。基本的には男性の発症数が多く、中高年層がとくに多い傾向にあります。

急性膵炎は、膵臓が腫れる程度の軽症ですむ場合もありますが、多臓器不全で心臓・肺・腎臓などの重要な臓器にも影響を与え、命に危険が及ぶ状態まで重症化する場合もあり、早期発見・早期治療が大切になってきます。

急性膵炎の原因

急性膵炎を発症する原因として、最も多いといわれているものはアルコールの過剰摂取であり、胆石性膵炎(十二指腸乳頭に胆石が詰まることで起こる膵炎)や原因不明の膵炎が原因で発症する可能性もあります。胆石は脂肪分の多い食事などが原因で発症するため、アルコールの過剰摂取や胆石性膵炎による急性膵炎には、食生活が大きく関わっているといえるでしょう。

アルコールへの耐性には個人差がありますが、著しく多量のアルコールを摂取したり、過剰な飲酒を毎日継続したりした場合は、胃液・膵液の分泌が増える・膵管(膵液を分泌する管)の出口がむくむなどが原因で膵液の流れが滞り、膵炎を誘発する可能性があります。また、アルコール自体が膵臓を刺激して膵炎を引き起こす可能性もあります。胆石性膵炎では、脂肪分・油分の多い食品(揚げ物・炒め物・ケーキなど)がおもな原因になり、その他、過労・ストレス・夜更かし・暴飲暴食などが急性膵炎の原因になることもあります。

急性膵炎の症状

急性膵炎では、おもに以下の症状が現れます。

  • 腹痛
  • 吐き気・おう吐
  • 食欲不振
  • 腹部膨満感
  • 発熱

一般的には腹痛を感じることが多く、食後や飲酒後にみぞおち・背部に痛みが生じます。軽い痛みから激痛まで、痛みの程度には個人差がありますが、持続する痛みで体をまっすぐに保つのが難しくなり、前かがみにうずくまるような姿勢になることもあります。その他、みぞおちからへそまでの広い範囲に痛みが生じたり、痛む部位がはっきりわからなくなったり、症状がだんだんと現れたり、食後・飲酒後に数時間経過してから突然症状が現れたりするなど、症状の範囲・現れ方にも個人差があります。

急性膵炎が進行して重症化すると、膵臓全体が腫れ、膵液を含んだ腹水が腹部全体に広がり、腸の働きが悪くなってガスが出なくなる腸閉塞を引き起こす場合があります。さらに重症化すると、冷や汗・めまいなどの症状が現れ、血圧が低下し、脈が早くなってショック状態に陥る可能性があります。この状態まで重症化すると、生命に関わる状態に陥る恐れもあります。なお、重症化した急性膵炎では、肺・腎臓・肝臓などの重要な臓器に影響を与え、壊死した部位に細菌感染が起こることで感染症を合併することがあります。

おわりに:急性膵炎は予防対策と早期受診が大切

急性膵炎の多くは軽症で、絶食・絶飲と輸液により順調に回復していきますが、重症化すると命に危険が及ぶ恐れがあります。飲酒量・飲酒頻度・食事内容を見直し、健康的な食生活・生活習慣を心がけながら予防に努めましょう。また、飲酒後・食事後のみぞおちや背部の痛みなど、気になる症状があれば早めに医療機関を受診し、早期発見・早期治療を心がけることも大切です。

(meddicomi 2025/12/25)

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