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梅毒

概要

梅毒とは、Treponema pallidum(梅毒トレポネーマ)と呼ばれる細菌に感染することで発症する性感染症です。日本では2010年以降感染者数が増えており、梅毒トレポネーマに感染した患者さんの10~20%は、後天性免疫不全症候群(エイズ:AIDS)の原因であるヒト免疫不全ウイルス(HIV)と呼ばれるウイルスにも感染していると報告されています。

原因

梅毒の主な原因は、性行為などにより梅毒トレポネーマに感染することです。まれに、感染者の血液や体液が傷口に触れたり、輸血を介して感染することもあります。妊娠中に感染すると、胎盤を通して胎児にも感染する可能性があります。

症状

梅毒は、病気の進行の程度により第1期梅毒~第4期梅毒に分けられ、第4期に近づくほど症状は悪化します。以前は、早期に診断する方法や有効な治療法がなかったため、第3期、第4期に進行することも少なくありませんでしたが、現在では、早期発見・治療が可能になり、効果的な抗菌薬が登場したことなどから、第3期、第4期に進行することはほとんどありません。なお、感染しても症状が現れず、長期間にわたり感染に気が付かないこともあります。

第1期梅毒(感染後約3週間~約3ヵ月)

感染した部位(主に陰部など)に硬いしこりができます。しこりがただれることもありますが、小さな擦り傷のように表面がわずかにはがれる程度で気が付かないこともあるため、見逃さないように注意が必要です。足の付け根あたりにある鼠径(そけい)リンパ節が腫(は)れることもあります。また、第1期では感染力が非常に強く、パートナーなどに感染させやすいのも特徴です。

第2期梅毒(感染後約3ヵ月~約3年)

全身に淡い赤色の斑点(はんてん)やエンドウマメ程度の大きさの発疹、手のひらや足の裏にカサカサした発疹、性器や肛門にイボや発疹がみられます。口内炎がたくさんできたり、扁桃腺(へんとうせん)が腫れたり、髪の毛が抜けることもあります。

第3期梅毒(感染後約3~10年)

皮膚、筋肉、骨などに、ゴム腫と呼ばれるゴムのようなかたまりができます。

第4期梅毒(感染後約10年以降)

神経梅毒とも呼ばれ、脳や脊髄などにも感染が広がり、麻痺などを起こして場合によっては死にいたることがあります。

治療

治療には、主にペニシリン系の抗菌薬が用いられます。内服薬が用いられることが多いですが、第4期梅毒に対しては注射剤が用いられます。

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