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【産婦人科医コラム】食物繊維と鉄分を多く摂りましょう。その22018.12.21

前回のコラムは食物繊維の大切さについてお話いたしました。今回は、もう一つの大切な栄養素である鉄分についてお話したいと思います

体内の鉄分の濃度は正常範囲であっても健康を保障する濃度ではない?

みなさんの中には、冷え性や肩こり、疲れやすい、頭痛、生理痛で悩まされているのに我慢している方が多いのではないのでしょうか。

厚生労働省の国民栄養調査では女性の鉄分の摂取量は毎日11mgほど摂るべきところを最近では7mgほどしか摂っていないというデータが出ています。

それなのに、多くの方は婦人科や内科で採血されてヘモグロビン(Hb)が「基準値内にあるから、大丈夫・たいしたことない」といわれ、正常範囲内という診断をされていることが多いと思います。

この基準値は100人中95人の方が入る範囲を示しているだけであり、健康を保障する範囲ではないことを知って欲しいと思います。

なぜ鉄がヒトに大切なのか?その理由は

鉄は約1000ものヒトの生命代謝に関わっていると言われ、生物が繁殖するときになくてはならないミネラルです。

鉄の次に重要な亜鉛は200前後の生命代謝に関与していると言われています。

ではなぜそれ程までに鉄が多くの生命代謝に関与しているのでしょうか。

仮説ですが、おそらく太古の生物が発生した38億年前の原始地球は、火山噴火などによって強い硝酸性の海でした。

その硝酸の海に、地殻から鉄が大量に噴出して溶けている状態の中から、我々の生命の祖先となる原始生物が発生してきました。

このような環境下で発生した原始生物は鉄が関与する生命代謝をこの時多く獲得したのではないかと言われています。

ヒトの細胞は入れ替わる

人の体は、毎日同じように見えますが、赤血球で3ヶ月半、皮膚で1ヶ月、腸粘膜上皮で2~3日というように、全ての細胞が入れ変わっており、そのたびに鉄が失われ、さらには新しい細胞にも鉄が絶対に必要になってきます。

そのために多くの方に鉄が不足することになり、細胞の代謝がうまく働かなくなり、冷え性や肩こり、疲れやすい、生理痛などの症状が出てきます。

当院の患者さんは貧血治療によって大分楽になったと多くの方が実感されています。

皆様も是非鉄分を多く含む食べ物をたくさん摂って、元気になってください。

出居貞義

大宮レディスクリニック

女性へのメッセージ

わたしは、LiLuLaサポーターのイデイと言います。専門は不妊内分泌と栄養、代謝、アンチエイジング、腸内環境、子宮内環境、不育症、運動療法などです。 皆さんのお役に立ちそうな情報や話題をお伝えして、ひとりでも多くの方が健やかに妊娠出来るよう、お手伝いできればと願っています・・。

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