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動悸がするし息苦しい…。これって深刻な病気なの?2020.06.16

動悸がするし息苦しい…。これって深刻な病気なの?

不安や緊張を感じている場面で、動機や息苦しさを覚えたことのある人は多いと思いますが、とくに不安を強く感じ、頻回に浅い呼吸を繰り返してしまう発作状態を過換気症候群と呼びます。発作を起こしている状態はとても苦しく、深刻な病気を心配するかもしれません。過換気症候群とはどのようなものなのか、原因や症状、改善方法をお話していきます。

動悸がして息苦しい…原因は?

突然動悸がして息苦しくなったのに、病院で検査しても異常が見つからなかった場合、過換気症候群の可能性があります。過換気症候群とは、呼吸数が増えたために短時間に酸素が過剰となり、血液中の酸素濃度が濃くなる一方で、体内で作られる二酸化炭素の量よりも肺から排出される二酸化炭素の量の方が多くなってしまう症状です。この状態になると、血液中の酸素濃度が濃くなってしまうため、動悸や息苦しさに加え、頻脈や血圧上昇などの症状があらわれることがあります。

また、二次的に血液中のカルシウム濃度も低下するので、手足のしびれや筋肉の収縮・硬直がみられます。低カルシウム血症を発症する場合もあり、手はすぼめたような形をあらわし、耳の前を通る顔面神経を刺激することから、唇が上方にずれたようになります。

かつては男性よりも女性に多く発症するといわれていましたが、最近では男性にもみられるようになりました。

動悸や息苦しさに襲われる原因は?

通常、呼吸は無意識に適切な呼吸回数が保たれています。これは脳の中にある呼吸中枢によって調節されているのですが、過換気症候群では呼吸中枢が過度に興奮するために、必要以上に呼吸回数が多くなってしまっているといわれています。呼吸中枢が興奮する原因として、不安や緊張、怒りの抑圧や感情の高揚などが挙げられます。

また、上記のような心因性要因のほかにも、疲労などの身体的要因、周囲にいる過換気症候群の発作を起こした人から自らも誘発されてしまう場合などがあります。過換気症候群の症状があらわれると強い不安や恐怖を感じ、さらに呼吸数が増えると言った悪循環が引き起こされます。30~60分程度で軽快することが多いですが、「このまま死んでしまうのではないか」といった恐怖を感じる人も多く、不安の強い人では数時間続く場合もあります。どのタイミングで過換気症候群が起こりやすいかわかっているのであれば、その状態を避けるようにすれば回避できる可能性がありますが、「いつ発作が起こるのか」といった不安に駆られることも少なくありません。

過呼吸による動悸や息苦しさを解消するには

過換気症候群が起こった場合、呼吸をゆっくりするように意識するとよいのですが、発作中は難しいかもしれません。そのような場合は、呼吸が乱れてきたと感じたら、飴をなめたり、ほかの人と会話したりして気を紛らわせたりするとよいでしょう。

また、うつぶせになったり、前かがみになったりすると、腹式呼吸になりやすく、呼吸を落ち着かせることができます。また、鎮静剤や抗不安薬の投与が効果的な場合もあります。

なお、以前は紙袋を口に当てるとよいと言われていましたが、かえって呼吸困難を引き起こしてしまう恐れがあるため、現在は推奨されていません。

過換気症候群は、一度発作を起こすと日常的に繰り返されることが多いので、発作を起こさないための治療が重要となります。不安を取り除く方法や自分の抱えている悩み、これらに関連する日常生活を特定し、発作のきっかけを遠ざけるようにしましょう。

また、もし自分ではなく、周囲に発作を起こした人がいた場合は、安心させてあげると症状緩和が促されます。

おわりに:過換気症候群の改善は、不安要素を取り除くこと

過換気症候群の発作を引き起こすきっかけは、ほとんどが心因性要因である可能性が高いです。発作を起こしている最中、さらに不安を感じ、症状が長引くこともあります。自分がどのような状況で不安を感じやすいのか、リラックスできる方法はなにかを見つけましょう。また、必要に応じて心療内科などの医療機関で相談することも検討してください。

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