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月経前の不調について(2)2020.10.13

武者 稚枝子

武者 稚枝子

稚枝子おおつきクリニック


前回は月経前症候群(PMS)がどんなものか、なぜ起きるのかということについてお伝えしました。今回はPMSの治療法・対処法についてご紹介したいと思います。

 薬物治療としては、以下のようなものが有用です。

  • ホルモン剤…排卵を抑制し、エストロゲンやプロゲステロンの低下や増加の波を減らす
  • SSRIなどの抗うつ薬、精神安定剤…抑うつやいらいらなどの精神症状が強い場合
  • 漢方薬…むくみや便秘などの身体症状が強い場合

 また、体調が悪い時期に、鉄分やビタミンB群、タンパク質などの栄養を十分摂ることや、血行をよくするために軽い運動もおすすめです。

 生活面では、可能なら出来るだけ月経前の黄体期には仕事や用事を入れず余裕のある予定にすることや、夫や子供など家族がいる場合、カレンダーの黄体期あたりの日付にマークをつけて「この期間のママはつらいので、いつも以上にお利口に(ストレスをかけないように)して」と伝えておくのもおすすめです。なぜいらいらしているのか、落ち込んでいるのか理由が分かると家族も安心しますし、女性自身も「家族がわかってくれない」「怒り過ぎてしまった」等々、あとでさらに落ち込むことも防げます。

 以前、公的機関で無料の女性相談をしていたとき、20・30代女性の悩みの筆頭がPMSでした。特に子育て中の方からは、「月経前にひどく子供にあたってしまう」「虐待をしているのでは」という相談がともても多く寄せられました1)

 PMSは、女性の人生の中で重要な「性成熟期」に起こる疾患で、自分がつらいだけでなく家族をはじめ周囲の人々、ひいては仕事の能率・生産性など社会全体に対しても負の影響をもたらします。悩んでいる方は是非、婦人科・ホームドクターにご相談下さい。

1) 武者稚枝子, 太田博明:産後のPMS.女性心身誌13:55,2008

武者 稚枝子

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稚枝子おおつきクリニック

女性へのメッセージ

様々な分野での女性の活躍が目覚ましいですが、その一方で、女性の担う役割が大幅に増大し、疲弊している女性が増えています。疲れがとれない、過食してしまう、冷える、やる気がおきない、つい子供にあたってしまう、眠れない・・・などさまざまな症状が表れます。原因は一つだけでなく、月経(生理)との関連、育ってきた状況や現在の生活、そして見落とされがちな栄養の問題など、心と体の問題など多くのことがらが要因となっていることがほとんどです。当クリニックでは、こうした要因を一つ一つひもときながら治療をしていきます。ホルモン剤、漢方製剤、栄養療法(分子整合栄養医学)、カウンセリングなどを組み合わせて治療致します。

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