LiLuLa リルラ

LiLuLaアプリでもっと便利に

無料ダウンロード

先生の紹介

ご協力いただいている
先生の紹介

腹部エコー検査でどんな病気が見つかるの2022.02.10

 腹部エコー検査を受けることになったとき、準備が必要なのか、体への影響はあるのか、会社を休まないといけないのかなど、不安を感じることがあると思います。健康診断や人間ドックで実施されることもある腹部エコー検査について、概要や注意点を紹介します。

腹部エコー検査とは

 腹部エコー検査では、人間の耳では聞き取ることができない高い周波数の音波(超音波)を腹部に当て、内臓から返ってくる反射波を分析して診断し、臓器などの状態を検査します。X線検査の場合は被爆の影響がありますが、腹部エコー検査には被爆の心配はなく、痛みもありません

腹部エコー検査でわかることは?

 腹部エコー検査で肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣などの臓器を調べることができます。たとえば、腹部エコー検査で下記の病気を発見することができます。

肝血管腫

 肝臓に発生する良性の腫瘤性病変です。症状は特にありません。ただし、大きくなった場合に血小板が消費され、血が止まりにくくなることがあります。肝血管腫ががんになることはありませんが、定期的に検査を受けて経過観察することをおすすめします。中年以降の女性が発症するケースが多いと考えられています。

脂肪肝

 肝臓に30%以上の脂肪が蓄積した状態です。健康な方でも肝臓には3%の脂肪がたまっています。脂肪肝は血液検査での発見が難しく、腹部エコー検査で診断されます。自覚症状があまりないため、症状が進行して肝機能低下を招くことがあります。

胆のうポリープ

 胆のうの内側にできる隆起性変化の総称です。成人の5~10%に胆のうポリープがあらわれています。40~50代の方に多くみられます。

胆石

 肝臓から分泌される消化液の一種である胆汁が固まったものです。ほとんど症状があらわれないため、「無症状胆石」と呼ばれる場合がありますが、年に2~4%の頻度でなんらかの症状があらわれることがあります。腹痛、発熱、黄疸などの症状がみられた場合、急性胆のう炎や総胆管結石などの合併症を発症しているおそれがあります。

膵嚢胞性腫瘍

 膵臓に嚢胞が発生する病気の総称です。治療の必要がない良性のものがありますが、悪性になるリスクもあります。珍しい病気ではなく、高齢になるほど発生する確率が高くなります。膵嚢胞性腫瘍が悪性になる前に発見することが大切ですので、定期的に検査を受けることをおすすめします。

脾腫

 脾臓が大きくなる状態です。軽度の脾腫は病気ではありませんが、脾腫の原因はさまざまで、経過観察が必要となることもあります。感染症、腫瘍、貧血、うっ血肝、膠原病などが脾腫の原因として知られています。

腎腫瘍

 腎血管筋脂肪腫は、発症する確率が高い良性の腫瘍です。基本的に経過観察をします。一方、腎細胞がんは代表的な悪性腫瘍で、嚢胞の状態などを経過観察しながら治療法を検討します。

腹部大動脈瘤

 心臓には大動脈があり、全身へ血液を送り出しています。大動脈の壁が膨らんだ状態を大動脈瘤と呼びます。大きさが5cm程になるまでは経過観察します。

検査の流れは?

 腹部エコー検査の所要時間はおよそ10~20分です。検査を受けるとき、上半身は腹部を検査できるように衣服を胸の下あたりまでまくります。ズボンやスカート、下着は腰骨の位置まで下げます。下記の流れで検査は進みます。

1. 仰向けになり、腹部にゼリーを塗る

2. ゼリーを塗ったところに検査器具(プローブ)で音波を当てる

3. 器具を押し当てたり、体の向きを変えたりしながら観察する

検査を受ける際の注意点は?

前日夜10時以降は飲食をしない

 食べ物を消化するとき、胆のうから胆汁が分泌されます。胆のうは胆汁を分泌すると小さくなってしまうため、検査時に胆のうの異常を発見できなくなります。消化中は腸の動きが活発になってガスが増えるため、検査で観察しにくくなります。前日夜10時以降は飲食を控えてください。

検査当日の朝は食事を摂らない

 飲み物は水やお茶は少量なら飲んで大丈夫ですが、牛乳や砂糖の入った飲料水は控えてください

検査前はなるべくトイレに行かない

 尿が溜まっていない状態の膀胱は小さくなっているため、異常を発見しにくくなります。

服用中の薬は通常通り服用する

 医師から服用中止の指示がない限り、いつも通り薬を服用してください。自己判断で服用を中止しないようにしましょう。

おわりに:臓器の異常を発見する腹部エコー検査。前日から準備しましょう

 腹部エコー検査は健康診断などでも実施される検査です。前日の夜から飲食物摂取などについて注意点はありますので、医療機関の指示に従い準備をしてください。注意点を守り検査がスムーズに進むようにしましょう。
(medicommi 2020年2月15日)

ページトップへ