二日酔いで頭痛が起こる原因と対策2026.07.30

二日酔いで頭痛が起こる原因
二日酔いになると、頭痛・吐き気・めまい・胸焼けなどの症状が起こります。二日酔いでこのような症状が起こるのは、肝臓のアルコール代謝能力を超えた量のアルコールを摂取したことが原因と考えられています。摂取されたアルコールのほとんどは肝臓で処理されるといわれており、アルコールを摂取すると、胃・小腸などから吸収されたアルコールは、まず肝臓でアセトアルデヒドに分解され、その後、アセトアルデヒドは酢酸に分解されて血液に戻り、水・二酸化炭素となって尿・汗・呼吸とともに排出されます。
肝臓がアルコールを分解したときに最初にできるアセトアルデヒトという成分は、発がん性も疑われている有害物質であり、頭痛・吐き気・動悸などの二日酔いや悪酔いの症状を引き起こします。肝臓のアルコール分解能力を超えた量のアルコールを摂取すると、本来は酢酸に分解されるアセトアルデヒドが体内に残り、体に悪影響を及ぼし、二日酔いの症状を引き起こすようになると考えられています。なお、二日酔いの状態のときは、脱水状態となることも多いです。脱水状態になると、血液循環や神経機能に異常が生じ、頭痛が起こることがあります。
二日酔いの頭痛対策
二日酔いを防ぐため、お酒を飲むときは以下を心がけましょう。
節度ある飲酒を心がける
二日酔いや悪酔いには、アルコール代謝能力とアルコールの摂取量が関係しています。アルコール代謝能力とは、いわゆる「お酒の分解能力・お酒の強さ」のことであり、体質・遺伝・性別・年齢・体格などが影響します。肝臓が分解できるアルコール量は1時間当たりで、体重1kgにつき0.1gとされていますが、これはあくまでも目安で個人差があります。
厚生労働省では、男性で1日平均40g以上、女性で20g以上の純アルコールを摂取すると、生活習慣病のリスクが高まるとしており、お酒に弱い体質の人・女性・高齢者はアルコールの分解速度が遅く影響を受けやすいため、10g程度にすることを推奨しています。お酒の種類に対するアルコール含有量(純アルコール量)の例を挙げると、ビールが5%、ワインが14%、日本酒が20%、焼酎が25%になります。純アルコール量は、お酒の量(ml)✕アルコール度数÷100×0.8(アルコールの比重)で算出できますので、こちらを参考にしてもいいでしょう。
ただし、高血圧・食道がん(男性)・出血性脳卒中(女性)などについては、少量の飲酒でも発症リスクが高まる可能性があることが指摘されています。上記で説明した目安に関わらず、健康状態や体調などを考慮しながらそれぞれが節度ある飲酒習慣を意識することが大切になります。わからないことや不安なことがある場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
水分補給
肝臓でアルコール代謝をするためには、水が必要になります。飲酒前・飲酒後には、必ず水分を補給しましょう。また、飲酒中もこまめに水分を補給することが大切です。お酒を飲んでいる最中は、お水やソフトドリンクなどをこまめに飲み、休憩をはさむようにしてください。
空腹時の飲酒を避ける
空腹時に飲酒すると血中アルコール濃度が高くなり、酔いやすくなるといわれています。飲酒前や飲酒中には、必ず食事を摂るようにすることをおすすめします。また、バランスの整った食事といっしょに飲酒するようにし、高カロリーなおつまみを避けるようにしてください。
二日酔いの頭痛と市販薬
二日酔いによる頭痛は、イブプロフェン・アセトアミノフェン、・ロキソプロフェンなどの鎮痛薬(頭痛薬)で緩和できる可能性がありますが、胃の粘膜に負担をかける可能性があります。頭痛薬は、何かお腹に入れてから飲むようにし、水分補給のためにも、多めの水といっしょに飲むようにすることをおすすめします。また、二日酔いの頭痛に対しては、漢方薬の五苓散が役立つ可能性があります。ただし、薬には飲み合わせなどもありますので、基本的には医師・薬剤師に相談したうえで飲むようにしましょう。
おわりに:適切な飲酒量を守り、空腹時の飲酒を避け、こまめに水分補給をするのが大切
二日酔いの頭痛を防ぐには、まず二日酔いにならないようにすることが大切です。自分に適した飲酒量を心がけ、飲酒前・飲酒中・飲酒後にしっかり水分を補給しましょう。また、空腹時の飲酒も二日酔いの原因になるため、飲酒前・飲酒中に食事を摂ることも大切です。なお、市販の頭痛薬・漢方薬が二日酔いの頭痛緩和に役立つ可能性はありますが、胃に負担がかかりますし、飲み合わせなどの問題が起こる可能性もあります。健康管理のためにも、基本的には節度ある飲酒を心がけることが大切であり、薬は医師・薬剤師などに相談したうえで飲むことをおすすめします。
(meddicomi 2026/6/17)

